振動の発生を測定し
加工プロセスの最適化に貢献
センサー式ツールホルダーiTENDO2は、切削加工中のツールの振動状態を可視化することができるスマートホルダーです。内臓のセンサーで切削工具の加速度をリアルタイムに測定し、専用のタブレットまたは上位のプロセス監視システムにワイヤレスでデータを転送することで加工状態をモニタリングすることができます。
使用可能なこと
工具の状態監視 → 工具寿命の最大化
機械主軸の状態監視 → 加工機の保全
加工条件の比較 → 加工プロセスの最適化、加工面の品質向上、加工時間の短縮
測定データの保存・CSV出力 → 機械加工の見える化とデータ化
測定データ例
切り込み幅(ae)が異なる切削
青:ae=2.5mm 赤:ae=1.5mm 緑:ae=1mm
異なる工具による切削
黒:劣化した工具 緑:新しい工具
※波形幅=びびり(振動)の大きさ
バリエーション
iTENDO² padパッケージ
基本バージョンでは、ツールホルダーから接続されたタブレットPCに直接データが送信され、標準アプリによりアラームとトレンド評価を実行できます。びびり指数(10Hzデータ)は振動の強さを反映し、ユーザーはこのデータを使ってプロセスの透明性を高め、異なるワークフローを比較し、長期的に最適化することができます。さらにこのパッケージは、新しいプロセスに合わせてパラメーターを調整するのにも適しています。SCHUNKの標準ツールホルダーと 1 対 1 に対応しているため、プロセスが決まれば標準品と簡単に交換することができ、システムの大規模な再プログラミングは必要ありません。
raw(生)データモードは15kHzでサンプリングできるため、更なる加工プロセスの解析に活用いただけます。
iTENDO² easy connectパッケージ – 機械統合用パッケージ
シンプルなデータインターフェースが含まれています。
ツールホルダーの測定値を他のシステムへ転送することができ、iTENDO² の信号を機械や加工の監視に利用できるオプションが用意されています。
プロセス監視システム向けのスマートツールホルダ技術
easy connect拡張パッケージにより、iTENDO²のデータは機内の受信機にワイヤレス送信され、制御盤モジュールに転送されてアナログ出力(0~10ボルト)を介してプロセス監視システムに提供されます。
① iTENDO²
② iTENDO² パッド
③ ワイヤレス受信機
④ 接続ボックス
⑤ 既存のプロセス監視システムへの接続
iTENDO2 easy monitor – ソフトウェア更新
iTENDO² easy monitor は、iTENDO² easy connect を拡張し、基本的なプロセス監視機能を強化しました。これにより、アラームリミットの監視と上下のトレンドリミット評価が可能です。機械の応答はデジタル出力でトリガーできます。
お客様のプロセス向けのシンプルで汎用性の高いモニタリング
ソフトウェア更新により、最大64のメモリーロケーションにプロセスと制限を定義可能です。さらに、easy monitorにより、故障ランプや機械停止などのリアクションに使用可能なライフアラームやトレンドアラームの設定が可能になります。easy monitorパッケージにより、直感的で使いやすいインターフェイスで、プロセス監視が簡単になります。
① iTENDO²
② iTENDO² pad + easy monitor ソフトウェア更新
③ ワイヤレス受信機
④ 接続ボックス
⑤ トレンド制限とアラームの監視
⑥ 機械制御システムへの組み込み